Monthly
Special * October 2008 Charles Tennyson-Turner |
WIND ON THE CORN
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麦畑の風
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Charles Tennyson-Turner (1808-79) Charles Tennyson-Turner については November 2005 を参照のこと。 秋の田園風景を、細やかに描く。実りは、自然の女神の微笑み。女神のご機嫌うるわしく、微笑みは満足の笑いになりそうだ・・・と思いつつ眺めていると、大笑いのような風が吹いてくる。 ツバメも実りの秋に恩恵を受けている。南の国へ帰るために虫を食べ体力を蓄えているのだろう。その狩りは真剣勝負だが、様子は優雅だ。 beard 「芒」は、麦などの穂にチクチクと生えているヒゲのこと。ここでは大麦の穂をさしている。 大風は堂々としたモミの木を揺らす。しかし、同じ風にも、華奢な生け垣は表面をヒラヒラとさせるだけ。そんな素朴な観察が、秋の風景を構成している。 ラストから3行目の white-tops は、雑草の種子が白い綿毛のような穂になっていると推測した。 |