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Special * November 2005 Charles Tennyson-Turner |
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案山子
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Charles Tennyson-Turner
(1808-79) Alfred Tennyson の兄。1827年に Alfred とともに詩集 Poems of Two Brothers を出した。ケンブリッジ大学トリニティーカレッジを卒業後、司祭となる。1836年に結婚した妻は、後にAlfredの妻となる女性の姉妹であった。ほぼ生涯にわたってリンカンシャーの辺鄙な村で司祭として過ごした。 Charles Tennyson-Turner の作品には Alfred に通じる叙情的資質と哀愁が感じられるといわれる。また、そのソネットには19世紀中頃のいなかの教区生活がよく表現されているとされる。 道すがらふと見かけた光景、収穫がとっくに済んだ畑にぽつんと取り残された案山子。人に似せて作られているためだけでなく、そのうち捨てられて孤独な様子がどこか人間っぽい。いつの時代、どこであっても、共通してわかる心情だと思う。 |