GANESA
ようこそ。Rudyard Kipling を紹介するセクションです。永久に発展途上、マイペースでやっています。 # Kipling関係の出版物など、お知らせくだされば幸いです(^^)。




Rudyard Kipling (1865-1936)
(カタカナ表記: キプリング、キップリング/ラディアード、ラディヤード、ラドヤード)

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タイトルについて
GANESA (ガネーシャ)は、ヒンドゥー教の知恵の神。あらゆる障害を取り除く力を持つともいわれます。
「人間の身体に一牙の象面」という姿で表されます。

ご案内
よろしければ、『
MIRAGE』の方にもお立ち寄りください。
お気楽「ブンガク」ファンが書いた読み物と、
訳本つき英文学紹介があります。




自己紹介に代えて

Kipling 作品の中でも、Kim が最高に好きです。あの生意気にして健気、抜け目ないくせに真面目、義務感あふれる元ワルガキのファン、という方が正確でしょうか。

Kim は Anchor Books のペーパーバックで読みました。主人公はもちろん、脇役もみんな魅力的で、ストーリーは「どうなるどうなる」だし、どんどん引っ張り込まれます。私の中に展開する Kim の世界では、「んじゃメシにしよ〜ぜ、坊サマ」なんて感じになってます。

その後、ディズニーのビデオを入手(アニメではない)。思い描いていたのとそっくりの<インド>に感激しました。ですが、ビデオでは Kim と Lama の旅が簡略化され、別の要素が付け加えられています。やはり原作に限ります。

ところで、私が Kipling ファンになったのは、<明治時代の日本>を紹介した作家の一人として注目してからです。元 Dickensian としては、若くしてジャーナリストから出発した Dickens とよく似た経歴を持つことにも興味がありました。

Dickens が<スケッチ>を書いたように、Kipling も Plain Tales のショートストーリーを書き、それがウケて作家としての成功につながっています。ところが、Kipling は<大英帝国主義>的であったため、大英帝国と運命を共にするように、顧みられなくなりました。

その後、Kipling の作品がかつて単純に考えられていたような<大英帝国>一辺倒ではなく複雑な要素を持つことが認識され、20世紀後半に再評価が進んで現在に至っています。

同時代の空気から抜け出せなかったことは彼の限界であるとしても、Kipling が人間を観察し、その様々な側面を興味ある作品として描いて見せたのは確かです。どんな社会背景であっても<人間の本質>は変わらないでしょう。その点に注目したいと思います。

そして、責任感や義務感、使命感といったものが希薄になった現在の日本においては、Kipling の<まじめさ>が何かとても貴重に感じられるのです。

Asti

Kim 13才ごろ、のつもりらしいです。でも衣装が・・・ ↑


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