Monthly
Special * June 2007 Samuel Rogers |
A WISH
|
*****
願 い
|
*****
Samuel Rogers (1763-1855) 銀行家の息子として生まれ、裕福であった。1792年に出版された詩集は人気を得て、一躍文学界の一員となった。1850年には桂冠詩人の話もあったが、辞退している。 この詩では、自然に囲まれた穏やかな住まいが理想的に描かれている。繰り返される「shall」は、「〜させよう」というより、「〜であって欲しいものだ」という気持ちだろう。 さて、ではこの『僕』の願いはどの段階にあるのだろう。 1.ルーシーと結婚生活を送っている。そこで新しい住まいを夢見ている。(自分たちが式を挙げた教会を思い出している。) 2.ルーシーは恋人で、まだ結婚していない。(結婚したらこんな家がいいと思っている。また、挙式した教会を幸せに思い出せる生活ができたらいいと思っている。) 3.ルーシーの存在も含めて、全てが願望である。(恋人もいない。自分と結婚してくれる女性を思い描き、結婚当初を幸せに思い出せる生活を想像し、自分の理想の未来を夢見ている。) 私は、残念ながら3番が似合うと思う。 |