Monthly
Special * January 2007 William Butler Yeats |
THE SONG OF THE OLD MOTHER
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William Butler Yeats (1865-1939) William Butler Yeats については、April 2000 を参照のこと。 Yeats によれば、若い者の無為怠惰をなげく老女を詠った作品なのだそうだ。 お洒落のことしか考えない若い者たちは、この老女の娘なのだろうか。だとしたら、育て方が悪かったのだろうか? そうとは限らない。親の力よりも社会全体の圧力の方が強いことは多い。世間がそうなっていけば、そうなってしまう。また、生活が豊かになれば、それが当然と思い、誰がその豊かな生活を築いたのかなど考えない。その生活を続けようと望むなら自分が努力しなくてはならないことに気づかない。 親がいつまでも面倒を見てくれるわけではない。「火種も衰え冷えてくる」のは、その暖炉を維持する老母のことでもある。 この老母が死んだら、娘たちは困るだろうか? いや、家の中は放りっぱなし、まともな食事ができなくても、それで平気でいるだろう。だとしたら、老母の働きはどうしようもなく虚しい。 |