Monthly
Special * September 2005 William Butler Yeats |
THE WILD SWANS AT COOLE
|
白 鳥
|
William Butler Yeats
(1865-1939) Yeats については April 2000 を参照のこと。 Coole(クーリ): Galway州Cooleの近くにある湖。1896年以降、Yeats はこの地でよく夏を過ごした。 18年前の自分と今の自分。白鳥たちは変わらないのに、自分はすっかり変わってしまった。歳をとったことに気づいた時・・・。 「自分がある朝目覚めたら、白鳥が飛び去っていた」ということもあるけれど、「白鳥がいつもどおりやって来たのに、『自分』はあの世へ飛び去っていた」ということもあるだろう。 『自分』がいなくても、やはり白鳥は優雅に水面をすべり、空を舞う。そうして、誰かがまた白鳥を眺めて、何を思うだろう。 しばしば伝説では人の化身やあの世からの使いとされる白鳥。白鳥に姿を変えられた人間は、あの世の存在としていつまでも老いずに暮らすのだろうか。 時節柄しみじみとしてしまう風景である。 |