レポート 191100
レポート課題: 応用時代劇環境
標題: 『佐武と市捕物控』

木枯らしが江戸の街を吹き抜ける。板戸を立てた店(たな)。天水桶。大八車。

「油断しなさんなよ。」 「わかってらい、市やん。」

「ほほぉ。佐武やん、どうやらお出迎えのようだねえ。」

向こうの通から現れたのは、数人の男。<如何にも>といった人相風体。一人は髭面の浪人者。

「へんっ、こっちから押し掛ける手間が省けたぜっ。てめーら、神妙にお縄を頂戴しろいっ!」

「そんなもの、欲しかねえんでな。見ろ、あれを。あきらめた方がいいぜ。」

「佐武ちゃん!」 「ああっ、みどりちゃん! くっそぉ、汚ねえ手を使いやがって!」

その時、横手の路地から現れた2人の人物。両者の間に割って入る形になった。
○ニクロのフリースにジーンズ。茶色い髪の青年と、亜麻色の髪にブルーの瞳が美しい少女。

瞬間凍りつく一同。

「あら、ジョー、どうしたのかしら。」

「あ゛あ゛〜っっ、もおっ! 通行止の看板、出しとかなかったのか?!」

正義の身方も悪人も、仲良くガックリと肩を落とす。カメラ後方のギャラリーは大爆笑。

そう。ここは、京都太秦映画村。


審査員: 闖入者がこの2人である必然性はあるのかね?
提出者: ・・・・・ないとは思いますけど、でも、あの、はあ・・・・・どうもすみません。


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