<問> 1. 長距離トラックのドライバー、2.
建築設計士、3.
医師、4.
漫画家 のうち、「私が子供の頃やってみたいと思いながら諦めたことを今でも後悔している」職業はどれか。 ・・・・・・・・・・ たとえば、道路が渋滞する。 主要道路についてはラジオやボードで情報が提供される。 カーナビだってあるかもしれない。 しかし、それらがなければ、走ってみなければわからない。 この先はずっと渋滞しているのか。 もしそうなら、別のルートに回ったほうが早いのか。 子供の頃、医者通いが多かった。 病院や医院にはマンガ雑誌がたくさん置いてあった。 熱を出しても、喉が腫れても、胃がひっくり返っても、マンガが読めることで幸せだった。 ・・・・・・・・・・ あの交差点で曲がらずにまっすぐ行っていたら、どうだったのだろう。 そのずっと先で事故があって渋滞していたのだろうか。 それとも、信号を2つほどこえたら後はスイスイ走ったのだろうか。 あるいは、期待はずれの映画。 ・・・・・・・・・・ 願われなかった願いの結末は、確かめるすべもない。 事故のないよう、捕まらぬよう。 駐車車両をよけ、右折待ちをかわし、さて、あのバスは強引に発車してくるだろうか。 近づいては過ぎる景色を見て、音楽を聴いて、いろんなことを考える。 |
NOTES 長距離トラックのドライバー: [到着を待たれている]というのは、ロマンチックである。たとえ待たれているのが自分ではなくて積荷であることがわかっていても。 建築設計士: 自分の設計した建物が具体的な形になるのは、エキサイティングである。たとえそれが自分のものでなくても。・・・>本文 医師: 正義の味方に見えた。が、もしかすると医学部では[解剖]が行われていると聞いたからかもしれない。「ものの中身が見てみたくてしかたがない」子供であった。・・・>本文 ラジオ: 道路交通情報は1667khz。・・・>本文 カーナビ: カーナビ雑誌まで出るほど一般化したが、いまだに装備していない。・・・>本文 医院: もっともお世話になった内科・小児科の医師は、同級生の父上であった。その同級生も今は医院を継いでいる。・・・>本文 幸せ: 熱でぼーっとした頭で楳図かずおの恐怖シリーズなどを読むのは、そのあと夜中に怖くてスリリングであった。それでも読んでしまったのは、やはりビョーキだからであろう。 真面目: 真面目なことと出来のいいこととは別問題。・・・>本文 映画: 映画館には行かずに、TV放送かレンタルで観る(はずれたときの経済的・精神的ダメージがこわいため)。 したがってこの話は一般論である。 いつまで: 現実に走るという話なら、「やめておけばいいのに」と思われる状態になって人に迷惑をかけたくはない。自分で見極めをつけたいものだ。しかし、これは老人性痴呆の問題と同じで、本人に自覚がないのだろうから、どうしようもない。・・・>本文 |