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アクタイオン: [Actaeon]。 狩人。テバイ王の孫ともいわれる。

アルテミス: [Artemis]。ローマ神名ディアナ [Diana:英語読みダイアナ]。月、そして狩猟の処女神。持物は三日月、鹿、猟犬。

ある日アクタイオンは狩りの帰りに、とある洞窟に足を踏み入れた。洞窟の中の泉では、アルテミスがおつきのニンフ達と水浴の最中であった。闖入者に驚きあわてて身を隠す女達。しかしアクタイオンは一瞬見てしまった。

激怒した女神。「私の裸体を見たと言いふらすがよい、口がきけるものならば!」

アルテミスによってシカの姿に変えられたアクタイオンは、自分の猟犬たちに咬み裂かれて死ぬ。

<ノゾキ>で死刑。なんとも割に合わない男である。(しかも計画的犯行ではなかった。)
しかしアルテミスは<女性の守護神>でもあるので、「女性に対するセクハラ行為は絶対に許さない」という例え話と考えることにしたい。

別の話では、アクタイオンは不遜にも「獲物を追うことならオレの方が上だぜ」と言ってこの狩猟の女神様を怒らせたため、ということになっている。

アルテミスは純潔にこだわり、自分のおつきのニンフ達にも処女であることを守らせた。妊娠がばれて、クマの姿にされてしまったニンフもいる。では、この女神は恋などしないのか?というと、そうではない。アルテミスの恋の話もちゃんとある。

アルテミスの頭の月光仮面を思わせる三日月は、絵画でのお約束である。
また、アクタイオンは人間の姿だけでなく、シカの姿で描かれたり、頭部がシカに変わっていたり、シカの角が生えていたりする。しかし、この絵で実際にシカの角をつけてみたら爆笑ものだった。

出演者が普段の服装だったら、すごくコワイと思う。

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