レポート 141100
レポート課題: 応用時代劇環境
標題: 仕事人の道具がパラライザーだったら


ある冬月夜。寂しい界隈を単独何処へか急ぐ<悪代官>。「む、・・・なにやつ?」
前方から職人ふうの男。3尺程離れて何事もなくすれ違ったその直後、悪代官は地面に崩れ落ちた。

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<仕事人なジョー>がパラライザーを用いて悪代官を路上に昏倒せしめ、姿を隠した後。
犬の遠吠えと落ち葉の舞う音。

やって来たのは常日頃代官と連んでおる<越後屋>。やや驚くそぶりを見せるも、代官であることを確認し、あたりに人影なしと見るや、しばしの間、踏んだり蹴ったり思う存分。

ようやく気が済んだところで助け起こし、「お代官様、いかがなされました、大丈夫でござりまするか?」

気づいた悪代官。「おお、越後屋、ちょうどよいところへ。いや何、このところチト励みすぎたか、つい目眩を。」

「お体にはお気をつけくださりませよ。」 脇を向いてほくそ笑む越後屋。

依頼人は、実は腐れ縁の悪代官に利用されて損こいていた、この越後屋だったのである(たぶん)。 
パラライザーによる麻痺が完全におさまったら、さぞ痛かろう。

・ ・ ・

浜の真砂はつきるとも、恨み辛みの種は尽きまじ。積もりに積もりしその恨み、晴らす加勢をいたしませう。闇夜なぞよりなほ暗き、瞳と手にはパラライザー。お気の済むやう意趣返し、ばれるリスクは依頼人、各人しかと心得て、今宵はいずこか仕事人。

さあさ悪人痺れまくりのお粗末、何卒よろしくご贔屓賜りますやう!!

(提出者敬白)

*このレポートは、掲示板投稿者<紅葉>氏の記事にヒントを得て書かれたものである。

 

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