1899年

肺炎と長女 Josephine の死


この年の1月、一家はアメリカに向けて出発。妻 Carrie の里帰りと、Kipling の出版に関する用件を片づけるためであった。

海賊出版に対する訴訟と義弟 Beatty とのトラブルによる疲れとで消耗した Kipling は、2月20日、New York のホテルで急性肺炎に倒れる。

一方、2月2日入国の際に New York の税関事務所で長時間待たされた子どもたちは、寒さからひどい風邪をひいていた。 Carrie は長女 Josephine の百日咳を知り合いの医師のもとで治療させるようにした。

2月末日、Kipling は危篤状態となるが、3月4日には熱が下がり、最悪の状態を脱する。しかし、Josepnine は6日に死亡。6歳だった。

健康状態を考慮して、このことは Kipling にすぐには知らされなかった。